【RosyPath 愛と癒しの物語 第5章《色彩のハーモニー》】──絵画と花々が放つ、喜びと夏の祝福──
第1話 夏の祈り、美術館の扉を開けて
残暑が続く日々、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
この季節は、暑さの中でも自然が瑞々しい生命の輝きを放つ時。
同時に、心の奥でご先祖様への感謝や祈りが静かに深まるときでもあります。
目には見えないけれど、時を超えて受け継がれてきたものが、そっと背中を支えてくれている──そんな感覚を覚える瞬間があります。
この夏、私の大好きな三菱一号館美術館で、セザンヌとルノワール展を訪れました。
扉をくぐると、外の熱気から切り離された空間に漂う優しい空気が、深い呼吸を促してくれます。
今回の展示は「セザンヌとルノワール」。
館内で出会った薔薇や植物たちは、キャンバスから柔らかな光を放ち、体の隅々まで血管を通して行き渡っていくようでした。
絵画の色彩、美術館のお庭の緑、そして解説のイヤフォンから流れるフランス音楽が溶け合い、
暮らしの中で寄り添ってくれる植物や音楽、アロマの香り──それらが美術館の作品と響きあうとき
心に静かな喜びの調べが流れ出します。」
第2話 光に包まれた肖像たち
展示室に足を踏み入れると、花や果物、そして光に満ちた色彩が迎えてくれました。
絵画の中の光は、まるで花たちと心を通わせているかのようで、喜びと穏やかさに満ちた時間となります。
ルノワールの道化の衣装をまとったオレンジ色の子どもは、時を越えてこちらをまっすぐに見つめ、
背後の空気までも優しく染め上げていました。
ピアノを弾く女性たちの絵には、音符がふわりと空に舞い上がるような温もりが漂い、
静かな旋律がキャンバスに刻み込まれているようでした。
私自身もちょうどオレンジ色のワンピースを着ていたこともあり、色彩の響き合いをいっそう楽しむことができました。
窓から差し込む光に包まれ、まるで自分自身も絵の登場人物になったような心地がします。
美術館のお庭が眺められるベンチでひと息つく穏やかな時間も、日常の喧騒を忘れさせてくれます。
セザンヌの緑豊かな風景や果物の静物画には、自然の息づかいそのものが色彩に溶け込み、心を静かにひらいてくれる力を感じました。
第3話 果実の香り、薔薇の記憶
果物を描いた静物画の前に立つと、不思議なことに香りが漂ってくる気がします。
セザンヌの果実にはこれまで何度も出会ってきましたが、ルノワールの《いちご》には、今回初めて出会いました。
陶器の皿に山盛りにされた真っ赤な果実。
ひとつひとつが艶やかにきらめき、今にも甘酸っぱい香りが立ちのぼってきそうです。
ルノワールは晩年、リウマチで手を自由に動かせなくなりながらも筆を取り続けたといいます。
その背景を思うと、キャンバスに宿る赤は単なる果実ではなく、彼自身の喜びや生命の輝きの結晶のように感じられました。
いちごの赤がキャンバスの中で柔らかな白や布と調和し、見る人の心に幸福を運んでくれる──。
まさに「絵は楽しいものでなければならない」という彼の言葉を体現するような、穏やかで優しい小宇宙でした。
そして、もうひとつ心に残ったのが、白とピンクの薔薇が描かれた《桟敷席の花束》。
舞台を終えた女性がこの花束を受け取ったとき、どんなに嬉しかっただろう、と勝手に想像して思わず笑みがこぼれます。
もし自分がその花束を抱いていたら……と、胸が高鳴るようなワクワクも感じました。
美術館のお庭にも、ちょうどピンクの薔薇が咲いていて、絵画の中の花と重なり合います。
果実の香り、薔薇の記憶──絵画と庭園、キャンバスと現実がひとつに溶け合うような、不思議に豊かな時間でした。
第4話 花々の囁き
花瓶に活けられた華やかな花々の絵の前に立つと、色とりどりの調べが響き合い、まるで喜びのハーモニーを奏でているようでした。
赤、黄、青、そして深い緑──その色彩は、音楽の和音のように溶け合い、観る者の心を軽やかに弾ませてくれます。
その輝きは、生命の歓びそのものを描き出している美しさです。
今回は、その花々とともに「バラの花を差し込んだ金髪の女性」の肖像画も組み合わせてみました。
柔らかな肌の色、背景の光、差し込まれたバラ──すべてが溶け合い、人物そのものがひとつの花となったように感じられます。
花の静物画と女性の肖像、それぞれの色彩が響き合い、ひとつの小さな舞台をつくり上げているかのようでした。
美術館のお庭に出ると、そこには「庭に響く、夏の風」がありました。
濃い緑の木々の間を吹き抜ける風は、さきほど見た花々の色彩と同じように、私の心に響き、透き通るような清涼感を届けてくれます。
真夏の庭に白薔薇が咲いていました。
陽射しを受けた花びらは、風に揺れ、室内で見た花々と呼応するように柔らかく輝き、まるで祈りの言葉が光に溶け込んでゆくようでした。
絵と庭園と花がひとつに溶け合い、心に小さな祝福の音楽が流れ出すようなひとときでした。
第5話 日常に宿る、美の調べ
美術館で植物に惹かれるのも、日々の暮らしの中で植物たちから素敵なメッセージを受け取っているからでしょう。
私の自宅にも、四季折々の花々が織りなす小さな美術館があります。
猛暑の中でも健気に蕾をつける夏のバラ、毎年変わらず咲き続けるルリマツリやピンクノウゼンカズラ。
お部屋に迎えた花々も、それぞれに異なる響きを奏でています。
お盆には、兄が贈ってくれた「六瓢息災」という生姜の効いたお菓子を、先祖を偲びながら皆でいただきました。
ほっと一息、心が温まるひとときです。
室内には、やわらかな微笑みをたたえるピンクのトルコ桔梗。玄関には、静けさを宿すクリーム色のトルコ桔梗。
そしてリビングでは、黄金に輝くひまわりと紫のアーティチョークが並び、夏と大地の二重奏を奏でています。
ベランダに咲くオールドローズの白薔薇は、庭の木陰に凛と咲く白薔薇や、キャンバスに描かれたセザンヌの白薔薇と重なり合い、
時を超えて咲き続ける永遠の薔薇の姿を思わせます。
その花からは、慈しみと静謐さに満ちた神秘的なエネルギーが溢れているように感じられるのです。
日常の中にこそ、美術館と同じように心を潤す光景が広がっている。
そのことに気づくたび、世界は少し優しく、そして明るく映ります。
この五章を通して、皆さまにも小さな癒しの時間をお届けできていたら幸いです。
RosyPath ― 愛と癒しの物語はこれからも続いてゆきます。どうぞ次の章も楽しみにお待ちください。
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今この瞬間を大切に、心穏やかに──
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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- note:RosyPath-植物と心の旅