第3章《光の贈り物》第2話の1:静けさの中のシンフォニー
🌹RosyPath 愛と癒しの物語──
第3章《光の贈り物》
第2話の1:静けさの中のシンフォニー
情熱のしずく──
赤薔薇の深い色に包まれて、
心に灯った熱はやがてそっと風となり、
私を“音と色が交差する庭”へと導いてくれました。
赤い薔薇たちのあいだから、風車のように軽やかに空へと舞い上がるのは、
淡いピンクに濃いピンクの縞をまとったクレマチス。
陽の光を受けて、まるで踊るように咲いています。
それぞれが自分のリズムで舞う様子は、まさに“ロンド”──
赤は静かな情熱、ピンクは弾むような歓び。
異なる感情がひとつの花壇に響き合い、
見る者の心に“いのちのハーモニー”を届けてくれます。
どこか気高く、それでいてあたたかく。
風にそっと揺れながら、彼らは言葉を持たぬまま確かに語りかけてくるのです。
「違うからこそ、美しい」
「響き合うから、命は豊かになる」
ふと目を移すと、白薔薇のなかにひときわ深い紫のクレマチスが顔を覗かせていました。
その静かな存在感は、純白の世界に“音の転調”のようなニュアンスを添え、
強く主張せずとも、確かな気配で調和を創り出しているのです。
違う色、違うリズム。
けれど、それぞれが自分の音を奏でながら、
この庭という名の交響曲を紡いでいる──
“ひとつの庭”の中で、それぞれが自分らしい個性と響きを放ちながら、
全体として、ひとつの美しい和音を生み出しているのです。
そして、その先で目を奪われたのは──
静かなる力を放つ花、アカンサス。
光沢のある力強い葉を広げ、紫と白のコントラストを描く花穂を堂々と空へ掲げる姿。
その佇まいは、まるで古代からのメッセージのように静かで崇高でした。
アカンサス──
古代ギリシャのコリント式柱頭のモチーフとして建築を飾り、
今もローマのパンテオン神殿にその姿を留めています。
芸術、美術、技巧──
その花言葉は、時代を超えて受け継がれてきた芸術性を物語っているかのよう。
盛期ルネサンスを彩った巨匠ラファエロも、
このアカンサス模様に囲まれた神殿に眠っています。
彼の魂を包む静けさと誇り──
その余韻が、どこかこの庭にも漂っているように感じられました。
違いは隔たりではなく、響き合う可能性。
命の音色が重なりあって、美しい交響曲となる。
そう信じられた瞬間、心が軽くなったようでした。
🎵 この場面に寄り添う音楽:
J.S.バッハ《アリオーソ(カンタータBWV156)》
穏やかに心を包み込むような調べが、色と風のシンフォニーと重なります。
▶️ YouTubeで聴く
そして視線を遠くに移すと、そこにはまた、新たな風景。
白い小花たちが、まるで音符のようにあたり一面に広がり、
その向こうには、静かに佇む塔のシルエット。
ああ、ここにもまた、新しい“調べ”が聴こえてくる──
そんな予感が、胸の奥にふわりと広がったのです。
それは、“小さな調べ”が奏でる新たな章のはじまり。
やさしい光に包まれたその風景は、
まるで童話の1ページのように、静かに私を招き入れてくれるのです。
色と音と、風と命が織りなす“光のロンド”。
次なる物語が、扉を開こうとしています。
次回、第2話の2──《光に舞う小さな旋律》へ、どうぞご一緒に。
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