第3章 第4話《光の贈り物》最終話・後編 |七夕に届ける希望のひまわり
雨上がりの静かな空気に包まれて、
光を抱いた花々と出会う旅が、今、終わりを迎えようとしています。
この季節の節目に、
心に明かりを灯すようなひとときをお届けできますように。
『RosyPath』第3章「光の贈り物」──どうぞ、最後までお楽しみください🌿
紫陽花の季節から、夏へ。
静かな雨上がりに心を委ねて歩き出すと、
その先に広がっていたのは、光を抱いたたくさんの景色でした。
神社の境内に咲いていた深く染まる青の紫陽花。
ほんのり赤みを帯びた愛のささやきの額紫陽花。
そして、優しさの贈り物のようなピンクのアナベル──。
どれもがただ静かにそこに咲いているだけなのに、
心の奥に眠っていた記憶や感情を
やさしく呼び覚ましてくれるようでした。
ベランダに咲いた紫陽花と、
カーテン越しに小鳥が舞い降りた朝。
小鳥や蝶の小さな祝福は度々訪れます😊
季節はゆっくりと進みながら、
次の景色へと導いてくれます。
手水舎に飾られた薔薇は、
神聖な“祈りのしずく”。
この神社には宗像三女神や弁財天が祀られており、
今年が巳年であることも重なって、
とくに強い祈りの気配を感じます。
その清らかさに、手を合わせると心地よい空気に包まれるようです。
木陰に咲いていた白百合と木蓮、ピンクのダリアは
木漏れ日を受けて、柔らかな光を放ち、
種になって風に揺れるオルレアや、
そばにたたずむ鳩たちは、
まるで“安らぎの調べ”のように響いていました。
暮らしの中では、
今年もまた“梅しごと”を。
みりんと梅で作った薬膳のような梅みりね──
自然のめぐりとともに、
植物たちは、心と身体を整えてくれます。
お部屋では、真紅の芍薬が咲き、
情熱の余韻とともに、
「誠実」「はにかみ」「荘厳」「威厳」といった花言葉にふさわしい、
内に秘めた強さと静かな気高さを伝えてくれました。
また、夏のベランダでも
無農薬で育てたバラたちが
夏の薔薇のささやきとともに咲き続けています。
(株の体力温存のためにあまり咲かせないようにはしていますが😊)
そのそばには、かつて虫除けなどに用いていた
レモングラスやラベンダー、レモンマートルなどのハーブのチンキ剤、
ニンニクや唐辛子、竹酢液などで作った自家製の生薬もあります。
これは無農薬栽培を始めた初期にせっせと仕込んでいたもので、
当時は薔薇たちを守るために欠かせない存在でした。
その姿こそ、まさに愛と自然の結晶。
ですが今では、それらの生薬を使うこともほとんどなくなり、
薔薇たちはそのままの生命力で自然に咲き続けてくれています。
今年の春からたくさん咲いた花びらをドライにして、
香りで包む癒しとして入浴剤に──。
植物たちの命は暮らしの中でも
やさしく巡り続けています。
白百合、クチナシ、マダガスカルジャスミン──
真夏に咲く夏の白の香りは、
暑さの中でも凛として気高く、
心に涼やかな風を届けてくれます。
そして今年もまた迎えた、夏越の大祓え。
半年分の穢れを祓い、
この先の安寧と平和を祈る日。
今年は、ご近所の静かで清らかな空気に包まれた天満宮にて、
菅原道真公が祀られる境内の茅の輪をくぐってお参りしました。
そこで出会ったのは、仲睦まじい番のオナガ──。
その穏やかな姿に、心が和みました。
京都の風習として、古くからこの日に食されてきた和菓子──
水無月をいただく時間。
平安時代の宮中では、氷室から取り寄せた氷を口にして暑気を払う習慣がありましたが、
それをかたどって生まれたのがこの和菓子です。
三角形の外郎生地に厄除けの小豆をのせた水無月には、
暑さをしのぎ、無病息災を願う祈りが込められています。
我が家では神様担当の😊私が、
毎年この夏越と年末の大祓えにはお参りし、
お抹茶を点てて水無月をいただくのが、
季節の風物詩となっています。
そのひとときは、心を清めるとき。
そして今、
街や公園では静寂に揺れる青のアガパンサスが、
風と光に揺れながら咲いています。
やすらぎの群青が広がるその風景。
実家の庭には、母が何十年も前に植えたアガパンサスが
今もなお、毎年変わらず咲き続けていて──
その姿には、時を超えて受け継がれる命の輝きが宿っています。
お部屋には、
ひまわり、紅花、ギガンジウムを中心とした花々が
光を受けて咲き誇っていました。
その姿に添える言葉はただ一つ──
陽光を浴びて輝く生命。
そして最後に、一輪のひまわり。
空をまっすぐ見上げ、しっかりと立つその姿に、
この旅の終わりと、次の始まりを感じました。
希望を見つめて──
この光を辿る物語が、
あなたの心にそっと明かりを灯しますように。
🌟 この七夕、あなたの願いがやさしく天に届きますように。
光をまとった植物たちの姿に、
この季節を生きる力と、小さな奇跡のかけらを感じていただけたなら幸いです。
“あなたの日常の中にも、小さな光や植物たちのささやきが届きますように”──
それは、わたしがこのRosyPathという旅を通して伝えたかった、ただ一つの願いです。
最後までお読みくださり、本当にありがとうございました。
RosyPath 第3章『光の贈り物』はこれにて完結です。
🌿章の余韻とともに、私の大好きな一曲を──
Maria Theresia von Paradis『シシリエンヌ』
光のように静かに寄り添うこの旋律が、読後のひとときをやさしく包み込んでくれますように。
盲目の女性作曲家として生きた彼女が紡いだこの旋律には、
目に見えない光や、静かな祈り、自然の息吹のような温もりが宿っているように感じます。
紫陽花の静けさ、夏越の大祓、そしてひまわりに託した希望──
この章に流れていた“光”の気配を、この音楽のなかに感じていただけたら幸いです。
どうぞ、文章とともに、この音の贈り物もお楽しみください。
次の章では──
植物たちと過ごす時間の中で出会った奇跡や、
心に触れた“愛と癒し”を、また綴ってまいります。
どうぞ、これからもRosyPathの旅をご一緒に。
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今この瞬間を大切に、心穏やかに──
植物の恵みとともに、幸せで豊かなRosy Pathを歩んでいきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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- note:RosyPath-植物と心の旅