野に咲く花にはかなわない
12月17日からBunkamuraでマリメッコ展が開催されています。
私が美術展に行く目的の一つは、植物のモチーフに
会いに行くことです。
右側のポスターのけしの花(ウニッコ)の柄が有名な
マリメッコですが、花のモチーフには面白いエピソードがあります。
創業者アルミ・ラティアはデザイナーたちに
自由に図柄を描くように伝えていましたが
ひとつだけ条件を出していたそうです。
それは、花を描かないこと。
花はそのままで十分美しいので、野に咲く花には叶わない
というのがその理由だったそうです。
ところが、のちに伝説的なデザイナーとなる
マイヤ・イソラは、鮮やかな芥子の花を描きました。
これがマリメッコのシンボルともいえるウニッコ柄です。
マリメッコの花柄は魅力的で今は大人気ですが
実はタブーなことだったのですね!
マイヤ・イソラはタブーを承知でも
花を描かずにはいられなかったのだと思います。
バラを愛する私としては、やはり今回の展示で
一番うれしかったのはマイヤ・ソイラのバラ柄です。
展示の作品の配色は、また違って素敵でした。
バラの花に、直接五枚葉だけを下に引っ付けたデザインに興味津々。
面白いですね~!
この柄もいろんな配色で新作が出ているようです。
私はやはり植物や花がモチーフになった柄が好きでした!
花や植物は自然のままが一番美しいので、かなわないのは当然ですが
美しいからこそモチーフにしたくなるのですよね。
来年2月頃まで開催されています。