マダム・ジュール・グラブロ―
これは、第14回国際バラとガーデニングショウの
フロントガーデン部門に出展した際
オリーブグリーンの「緑のとびら」に似合う
色合いなので、扉のそばにレイアウトし
会期中ずっと咲き続けてくれたバラです。
ショウの後、自宅のベランダに戻って養生し
毎年美しい表情で咲いています。
落ち着いた素敵な大人の女性を想像させる
お気に入りのバラの一つです。
フランスのバラの街、ライレローズのバラ園
正式名は『ヴァル・ドゥ・マルヌ県のバラ園』を
ジュール・グラブロー氏という実業家が創りました。
ジュール・グラブロー氏は、元々パリ7区にある老舗百貨店
ボンマルシェの販売部ディレクターとして活躍し
44歳の若さで退職します。その後、ディレクター時代に
築いた財を元に、ライ村にてバラ園を始めます。
完全なる趣味で始まった彼のバラ園が
現在のライレローズのバラ園の始まりです。
このバラ園には、奥様のために創った
「グラブロ―夫人の道」があります。
とても仲の良いご夫婦だったとのこと
私はこのバラの手入れをするたびに
この素敵なエピソードが浮かんできます。
<緑のとびらのレッスン>